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このインタビュー、2chとtwitterを「ソーシャルメディア」の特権的なモデルだと暗に見做してしまっていて、その時点でいろいろ見誤っているなとおもう。
https://www.ben54.jp/news/983

自分が最近こういう形のソーシャルメディアもあるんだとおもったのがインスタグラムのストーリーズで、24hで投稿が消え、その投稿にたいするコミュニケーションは公開リプライではなくDMでおこなう。これはもちろん炎上しづらい仕組みとして採用しているんだろうし、オンラインコミュニケーションのとりかたが世代でだいぶ異なっていることも感じる。

記事中で「プラットフォームに一定数以上の人が集まったら、仕様に関係なく、荒れるのは仕方がないと思います。」とあるけど、まさにそれを問題として別な解を求めるアプローチを各所で試みているわけなので、「一つのプラットフォームに人が集まる」ことの内面化、それへの無批判的な享受(「荒れるのは仕方ない」)のほうが気になってしまう。

必要なのは、代替プラットフォームではなくて、代替モデルなんだけど、そこが理解されていないのは厳しい
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こういう選択的なもの言いにもかなり問題を感じる。

たとえばツイッターでリベラルな人たちがマイノリティの権利について語り、差別問題についてアテンションを集めたところで、実際に問題が改善されるとは限りません。

「差別問題についてのアテンションをSNSであつめる」という事例を述べ、「ツイッターで差別言説を垂れ流しにする」は取り上げない。それは放置して問題ないのだろうか。それとも、「ネット上で人々がなにに関心を持ったりどんな意見を言ったりするかということと、現実の社会や経済で起こっている問題は、イコールではありません。」というくらいだから、ネット上での誹謗中傷は「現実」ではないのだろうか。すでにSNSでの誹謗中傷によって自殺などが起きている以上、現実を反映した見方ではないとおもうけど。

SNSがひきおこす問題の多くはポジティブフィードバックが発生することで、炎上というのはまさにそれだけど、それはマスメディア登場以降の制御機構の問題だとおもう。
制御機構というのは、民主主義社会における情報配布のシステムについて、情報の健全性がどう担保されうるかということを、法的問題もふくめて考慮すべきものだとおもうけど、そういうのは制度設計の問題で、「根本的な問題を直視して考えていくこと」によってもたらされるようなものではない。