ウィシュマさんの収容中のビデオがほんの少しだけですが公開されました。やっと。やっとだ。お昼に見た。もうみんな見ないと駄目なやつだ。ここにわかりやすい『殴る・蹴る』などの暴力行為はないです。ないけど、入管職員が収容者のことを明らかに軽く見て・扱っており、訴えを聞き流すことに慣れているのがよくわかる。“脈絡のないわがまま” を言う相手をいなすことが、業務を滞りなく進めるためのスキルとして浸透しているように感じる。
https://mainichi.jp/articles/20230406/k00/00m/040/018000c
収容者との距離感が異様。タメ口呼び捨てで、ウィシュマさんにマッサージ(?)をしながらも、ウィシュマさんの存在を空気のように無視して同僚と楽しげな雑談をする。触れているその人がどんな状況なのか理解しているようは思えない。1人で動けず息もできない人に「病院で点滴を」と求められ、応じる言葉が「なんで?」「尻が重いよ、サンダマリ」。悪意はないんだろう。その悪意のなさがこわい。悪意を持たずにこうやって、自分の管理下にある人間を粗雑に扱うことに慣れさせる組織がこわい。
以前、牛乳を上手く飲めず吐き出してしまう姿に『鼻から牛乳』と言ったのを、「フレンドリーのあらわれ」と言い放っていたけれど、もしかしたら本気で「ただの軽口」と思っていたのかもしれないと思ってさらにゾッとした。閉鎖的な学校で起きるいじめを、権力が大手を振って行うとこれになるんだと思った。
これが日常で、スタッフが人権侵害に適応している。醜悪。
そしてこの、国の、被害者ムーブが、本当に、心底、醜い。
「齋藤法務大臣は、「映像は原告側が勝手に編集し、マスコミに公開したものだ」」
信じられる??? この期に及んで、「映像は編集されている」といって不満を隠しもしないの。すごくない?? あ、そこが気になるんだ?? っていうさ。すごい。その人亡くなってるんですよ。わかってんのかな。わかってんのかな……その人だけじゃないんだよ……。出入国管理局っていう組織で、職員が「病院で点滴をしてほしい」という言葉に応じず(というかそれに対応し判断できる人間がいないことがそもそも激ヤバだという簡単なことが齋藤法相にはわからないのか)、病院に連れていかず、データではウィシュマさんは飢餓状態にあり瀕死だったし、実際に亡くなった。これが事実だ。その事実をすっ飛ばして「映像は勝手に編集されている」といって苦言を呈して見せる。滅びろ。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230407/k10014031641000.html
この発言や流れは確実に国際社会で(さらに)強く批判されるはずで、じゃあ国内世論では??? ってなったとき、もう頑張るしかないんだよね、今生きてる自分たちがね。帰ったら意見を送ります。